Succubus&Magic 総評

作品紹介

今回はSuccubus&Magicの総評をさせていただきます。

総評ですが、人生を破滅させられるほどハードなSMプレイを味わいたい変態にオススメな作品です!

評価項目 点数
ストーリー,世界観 7/10
キャラ,絵柄 8/10
ゲーム性,ボリューム 7/10
逆レイプ 10/10
合計 32/40

奥深いが未完成なストーリー

本作は人間とモンスターの関係が今に至るまでの歴史や社会のシステムが細かく描写されており、だからこその反抗勢力の存在もあって、非常に奥が深いです。

モンスター達が抱えている不満や新魔王軍の台頭、それにまつわる事件の発生もあり、共存の成り立った平和な世界と思わせて、実は爆発寸前の危険な状態だったと思い知らされるのはとても面白かったです。

М男「サキュバスとの共存の架け橋になります!」

しかし残念なことに、そうした魅力的な世界観にストーリーで踏み込むことができません。

非行生徒の取り締まりをしていく中で新魔王軍とのいざこざに巻き込まれていく展開を期待していたのですが、そうした展開にはならず、ヒロイン3人を倒して報告書を出したら『俺たちの戦いはこれからだ』という終わりを迎えてしまいました。

暗躍している組織についても少しだけ描かれるので、主人公が組織と戦うような王道の展開も見たかったです。

この胸に勝てる気がしない・・・

ハッピーエンドは欲しい?

本作のメインとなるのは、敗北後に待ち受ける主人公の悲惨な末路です。

厳しさと優しさを兼ね備えた正義を目指していた主人公が、その心を折られて堕落したり隷属させられる展開は非常に重く、だからこそМ男には堪らない展開でしょう。

バッドエンドの内容も、他作品であれば最悪レベルの悲惨なものが揃っており、本作がそういった路線を目指しているのが良く伝わりました。

しかし、バッドエンドは非常に深くエグイものの、グッドエンドが存在しないのは残念でした。

ヒロインが改心することも無ければ悪の組織を壊滅させる展開にもならず、クリアしてもスッキリしないまま終わってしまうのは何とかしてほしいところです。

ただ、アリス様やヴィクトリア様がデレるのは解釈違いという意見もあるでしょうし、ここは難しいところかもしれません。

それでも、せめて主人公が新風紀委員長になる決着までは見たかったので、追加アップデートで続きが見れたら嬉しいです。

ヒロイン改心ルートはあり?なし?

強気な主人公が堕ちるまで

本作の主人公であるヒロ君はМ男向け作品では珍しく、かなり熱血で強気な男子であり、生徒指導では高圧的に見えることも多々ありました。

恐怖で支配するヴィクトリアと対照的に周囲から信頼されており、しかし怖くはないから侮られるというのが良く分かり、М男向け作品では新しいタイプの主人公と感じました。

一見するとМ男っぽくない主人公ですが、そんな真面目男子にマゾ性癖を植え付けて奴隷にしていくヒロインの手腕は流石であり、「あいつがあそこまで堕ちるなんて・・・」という絶望感がよく伝わってきました。

何度もリベンジを考えては身体に沁み込んだ敗北感がそれを許さず、さらにえげつない洗礼でより一層マゾ性癖を開発される展開はどうしようもなく、この主人公だからこそ表現できた敗北シナリオでありお見事だと思います。

注意しようとした結果がこれです。

ヒロインの事情には深入りしたい

ヒロインの事情については販売ページに明記されているものの、実際プレイしてみるとその内容があまり反映されていないように感じました。

例えば、アリスは姉との才能の差に絶望して禁忌の術に手を染めて純粋な心が悪に染まったとあるのですが、プレイしてもアリスの姉の話は出てきません。

ヴィクトリアについても、彼女が悪を許さなくなった理由が明かされることはなく、設定だけ用意されて踏み込めないもどかしさがありました。

美少女ゲームでは個別ルートでそうした事情に深入りできるものですが、本作は個別ルート=バッドエンドということもあり、ヒロインが心に抱えた闇から解放されることなく悪女として男を支配する姿ばかり描かれてしまいます。

やはりストーリーの中途半端さがこうしたところでも足を引っ張っているので、もっと大長編にして新魔王軍やヒロインの悩みにも立ち向かえる展開が欲しいところです。

ヴィクトリア様の闇も気になります。

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バトルは面白いが少ない

戦闘は相手によって特有の攻略法があり、敵の行動に注意しながら必殺技を喰らわないように立ち回るシステムは面白かったです。

戦闘中の誘惑技も用意されており、敢えて当たりたくなるような技を喰らって敗北してしまうという、M男向け作品の醍醐味も理解されていて嬉しかったです。

触ったら負けると分かっているが・・・

しかし、戦闘要素はある作品ですが、無駄に負けなかった場合、たった3回の戦闘でクリアできてしまうのはボリューム不足と感じました。

敗北確定の戦闘やエロ奉仕を強制される戦闘など、バリエーションも豊富で面白いため、バトルももっと増やしてくれると嬉しいです。

M男向けエロバトルとしては非常に魅力的な作品ですので、この要素を充実させた次回作は是非プレイしたいです。

調教されたら二度と勝てません。

会話だけで進むゲーム性

戦闘については高評価であるものの、探索要素は少ないのが残念です。

敗北してヒロインのルートに入ると、そこからはキャラに話しかけるだけでストーリーが進行し、エロシーンを拝んだらまた話しかけるのを繰り返すだけで、戦略性はほとんどありません。

エロゲーとしては十分かもしれませんが、本作は戦闘は良くできているため、町の散策や隠しイベントなど、フィールドを見て回る楽しさを用意して貰えたらより面白くなりそうだと感じました。

こうしたマゾイベントはもっと欲しい!

バッドエンドしかない!

本作の最大の魅力は、やはり女王様によるハードなM男支配にあります。

その関係性は男女ではなく神様と信者のようなもので、全てを奪われることさえ幸せと感じられるほどに調教される光景は、SMプレイの到達点だと感じました。

劣悪な境遇でも女神を愛して喜んで苦痛を受け続けるそれは、まさに精神への逆レイプと呼んでいいでしょう。

ヒロインも全員サディストで、相手の嫌がることを嬉々としてヤらせる上に、性欲を支配する技術は一級品であるので、壊される男に同情しつつ興奮できてしまうので、エロシーンで見ればかなり良くできた作品だと思います。

これに興奮できる変態は素質あり!

いちゃラブなど不要!

逆レイプ作品では男が屈辱的な射精を強制されるものが多いですが、本作はそもそも人として扱って貰えず、雑に扱われたり、射精させてもらえないことさえあるくらいです。

足コキも靴のままするのが多く、たとえセックスだろうと恋愛感情など一切ないため、ぞんざいな扱いを受けて興奮できる上級者にはおススメできますが、いちゃラブ要素を求めているのであればあまりオススメできません。

プレイ内容も逆アナル,人間サンドバッグ,スカトロ責めといったマニアックなものが揃っており、他では拝めないようなハードなSMプレイとなっているため、どうしても人を選ぶ作品だとは感じました。

しかし、エロシーンはどれも非常に良くできているので、こうしたハードなプレイに興味があるのであればぜひプレイしていただきたいところです。

М男「喜んで!」

終わりに

以上で本作の総評を終わります。

人を選ぶ作品ではありますが、他では見られない唯一無二の価値がある作品ですので、ここから躍進していくことを願う作品です。

残虐に支配されたい変態は、サークルでアリス様の貢ぎ奴隷プランを登録してみてください。

それでは最後に、女王様を代表してアリス様から一言!

ありがとうございました!

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