今回はSUCCUBUS DESIRE ~リリスプロジェクト~の総評をさせていただきます。
総評ですが、荒廃した世界というシリアスな舞台で夢魔にセックスで抗うシチュエーションに興奮する変態にオススメの作品です!
評価項目 | 点数 |
ストーリー,世界観 | 9/10 |
キャラ,絵柄 | 8/10 |
ゲーム性,ボリューム | 8/10 |
逆レイプ | 8/10 |
合計 | 33/40 |
夢魔と魔力へ物凄い設定のこだわり
本作はエロゲでは珍しく、荒廃した世界に遺跡として残る約800年前の研究施設が舞台という、なかなか凝った世界となっております。
常にダークな雰囲気が漂うものの、明るい淫魔とバトルファックをしたりすることで怖さが中和され、でも真実に近づくほど不気味さも理解できるようになり、かなり感情を揺さ振られる作品でした。
施設は崩壊しているとはいえ、プレイヤーの目から見ても先進的な研究結果が残されており、資料を調べてみると、どんな人たちが何を思っていたかの片鱗が見え、プレイしながらも考察が捗りました。
夢の資源を追求した結果・・・
資料を調べることで具体的な研究内容や魔力のこと、夢魔の生態について細かく知ることができ、この世界観の作り込みの深さに感心するばかりでした。
また、トライアルモードが実は800年前の研究の物語という試みも新しく、まさかチュートリアルがあそこまで深い内容になるとは驚かされました。
トライアルモードだけでも作品を1つ出せそうな満足感があるのですが、本編も一層深みのある世界観となっているので、情報過多かもしれませんが散らばった資料は隈なく読んでほしいところです。
夢魔ってエロい妄想から生まれるんじゃないんだ・・・
明かされるリリスプロジェクトの全貌
資料を調べていると、魔力で世界を救うゼノリスプロジェクト、そしてその成果を生かしたリリスプロジェクトという2つの研究が残されています。
どちらも世界の命運をかけた壮大なプロジェクトなのですが、記録には研究員の日記のようなものも残されており、闇が深く欲望が渦巻いた人間模様も垣間見られます。
「あの人」については本編で!
どうしてこの研究が失敗に終わったのか、そして、リリスはどうして今もこの研究所を管理しているのか・・・
SUCCUBUS DESIRE ~リリスプロジェクトというタイトルに相応しい秘密が明かされるので、ぜひプレイしてご自身で確かめてください!
エロいだけが夢魔の魅力じゃない
エロゲの夢魔というと、性欲旺盛でチンポとザーメンのことばかり考えて男を食い尽くすイメージですが、本作の夢魔はひと味違います。
もちろんセックスが上手いという点は当然なのですが、彼女達はどこか不自由なところがあり、必ずしも夢魔として生きることを幸せとは感じていない様子が伺えます。
夢魔の本能で男を求めるものの、恥ずかしがったり、プロジェクトへの抵抗があったりと、色々と考えさせられる女の子が多かった印象です。
真面目なセキュリティちゃんも色々と悩みが・・・
特に印象的なのがプリンシパルという夢魔で、夢魔の本能を持ちながら男が嫌いという冷やかな性格の持ち主です。
彼女との戦闘はかなり特殊で、いくらエナジードレインをしても勝つことができません。
しかし、優しくキスしたり彼女を笑わせる会話をすることで心を開いてくれるイベント戦になっております。
デレるとスゴいんです!
もっと夢魔が物語に絡んでほしい
戦える女の子は全部で14キャラで少し少ないかもしれませんが、見た目も性格も非常に魅力的で、とても満足できました。
ただ、本編に絡んでくる夢魔が少ないことが欠点としてはあります。
リリスを除くと、物語に深く関わってくるのはフェリコーンというお金持ち女王様な夢魔くらいで、他の多くの夢魔はランダムエンカウントになります。
М男「ありがたやー!ありがたやー!」
ボスキャラも要所で配置されているものの、意味深なセリフを残していくだけであり、謎を深める役割こそあるもののメインキャラとは呼べない扱いになっております。
研究所の謎の多くは資料によって明かされることになるので、もう少し夢魔にも秘密を語る役割を回せば良かったかと思いました。
プリンシパルと仲良くなりたい変態は↓をチェック!
面白いがゲームバランスは難あり
ゲームとしては、ムードによるダメージの増減や脱衣による攻撃パターンの変化など、非常に多くのシステムを取り入れて戦略性のあるものに仕上げてくれたと感じました。
しかし、ゲームバランスには難があり、特に状態異常が強すぎました。
中でも数ターンの間自分が不利になる行動ばかりとってしまう「発情」が凶悪で、ボスだけでなく雑魚戦でも頻繁に使われるため、どの戦闘も油断ならないものになりました。
さすがにオナニーが敵の攻撃より痛いのは問題だと思う・・・
装備で対策はできるのですが、中盤までは確率で防ぐことしかできず、運ゲーをさせられている気分になったのは残念でした。
敵の攻撃力も軒並み高く、先に果ててしまうためにセックス勝負は不利になる場合が多いなど、戦略の幅が狭いのは改善してほしいところです。
ただ、システムの作り込みは非常に面白いと思うので、改善されれば面白いバトルになりそうだとは感じました。
オーブの選択は楽しい
「発情」が危険であるために装備の1枠は常にその対策になってしまうのが残念ですが、本作では夢魔のオーブも別に3つまで装備することができます。
オーブは夢魔と交渉することで貰える装飾品ですが、装備することで固有のスキルを使えるようになるほか、ステータスにも影響を与えます。
オーブは後半に手に入る方が強いということも無く、むしろ一部ステータスが下がるような尖った性能の物もあるため、どれを使うかはずっと悩みました。
最序盤に手に入れた「インプのオーブ」がラスボス戦で活躍するなど、思いがけない使い道があるので、夢魔と交渉してぜひオーブを集めてください!
さて、どれを選べば仲良くなれるでしょうか?
バトルファックで楽しむ様々なプレイ
本作はバトルファックであるため戦闘中のエロがメインとなるのですが、夢魔の責めはバリエーションが非常に豊富です。
こちらからはキス、胸、お尻、女性器の4か所に触れていけるのですが、どこに攻撃しても夢魔は反撃してくれます。
また、拘束技として電気按摩、パイズリ、イマラチオ、顔面騎乗なども用意されており、1キャラに1つの責めという決まりが無く、様々な手段でイかされることが可能です。
М男「次はパイズリをお願いします!」
他にも、誘惑されて自ら勝ち目のないセックスをさせられたり、顔面騎乗の最中に深呼吸して余計に興奮するなど、バトルファックの醍醐味を理解した数々のプレイで夢魔の虜にされることになるでしょう。
また、個人的に好きなのがオラトリオという夢魔で、なんと、射精封じのリングをさせられた状態でのバトルファックになります。
射精するのもできないのも地獄・・・
お兄様と呼ばれ、情けなく懺悔する姿を笑われながら射精を懇願することになるので、支配されているという感覚が私のМ心にぶっ刺さりでした!!
皆さんもぜひお気に入りの夢魔に搾り取られてください!
敗北後にもエロが欲しい
残念なのは、エロが戦闘中のみであって敗北後のエロシーンが無いことです。
こうした作品では屈服した主人公が夢魔の好き勝手に犯される敗北エロがセットだと思っていたので、それが無いのは不完全燃焼に感じました。
フェリコーンなど、敗北後に特殊なイベントがあるキャラはいるのですが、やはり限定的で、全夢魔でそれが見たかったです。
М男「あひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!???」
最後に
以上で本作の総評を終わります。
エロの部分は非常に魅力的でしたので、ゲームバランスと敗北後のエロに力を入れてもらえれば一気に名作になれそうですので、次回作にも期待ができそうだと感じました。
サキュバスに搾られる本サークルの作品も気になったのであれば、ぜひ手に取ってみてください。
それでは最後に、私の推しであるオラトリオ様から一言。
ありがとうございました!