夢魔の迷宮 〜Maze of Succubus〜 総評

総評

今回は夢魔の迷宮 〜Maze of Succubus〜の総評をして参ります!

まず総評ですが、高難易度のローグライクRPGを乗り越えてサキュバスのご褒美を味わいたい変態にオススメの作品です!

評価項目 点数
ストーリー,世界観 8/10
キャラ,絵柄 9/10
ゲーム性,ボリューム 7/10
逆レイプ 7/10
合計 31/40

予想はできるが衝撃的な結末

本作の目標は、夢魔の迷宮を攻略して3人のサキュバスを開放し、ロゴスと呼ばれる存在を破壊することです。

しかし、アッシェのどこか罪悪感を抱えているような態度から察することができるのですが、サキュバス達は主人公を騙しています。

それを見抜けずに大事な決断をしてしまうとバッドエンド直行となり、これがなかなか衝撃的な内容で、恐ろしい結末に怖くなりました。

М男「性欲に従っただけなのに・・・」

テーマとしては夢魔の生態と人間の秩序について考えさせられるものとなっており、夢魔がただエロいだけの存在ではなく、世界観として丁寧に練られているように感じました。

しかし、迷宮を攻略すればサキュバスとセックスできるくらいに考えていたはずの主人公が、まさか人類を代表する決断を迫られるのは酷だとは感じました。

迷宮攻略中はご褒美のために戦っていたはずが、終盤で人類の存亡をかけた急展開になってしまうので、もう少し段階を踏んでシリアスに移行してほしかったです。

後半は怖い演出も多いです。

中盤の盛り上がりに欠ける

シナリオの問題点ですが、序盤で目標を説明されてから3つの迷宮を攻略するまでストーリーの進展がほとんどありません。

迷宮内でも新たな情報が明かされる展開がなく、打倒ロゴスになったところで一気に秘密が明らかになるため、どうしても中盤は迷宮を攻略する作業パートという印象を感じました。

迷宮を1つ攻略しても夢魔からお礼と新機能の説明があるくらいですので、もっと幕間での会話や夢魔の回想シーンなどがあってもいいかもしれません。

夢魔との雑談で細かな設定は感じられるので、思わせぶりなセリフや心理描写などを混ぜてプレイヤーを引き込む工夫があればもっと面白いストーリーになりそうだと思いました。

秘密を誤魔化す時の内心は気になります。

キャラの見せ場が少ない

3人のサキュバスは魅力的なのですが、彼女たちは迷宮で行動を制限されている都合で、遠隔でのサポートがメインになっております。

開放すれば一緒に迷宮攻略できるものの、長い冒険を共にする仲間という近しい関係と呼べる感じではありません。

また、キャラの出番も序盤とエロシーンと終盤に集中しており、設定として仕方がないとはいえ、もっと定期的にお話ししたかったです。

各迷宮で対応する夢魔の声が聴けるなど、もう少し女の子たちとの会話が頻繁にできたら嬉しいだろうと感じました。

深部まで喋れないのは寂しいです。

サブイベントが欲しくなる

夢魔を同行させた状態で迷宮攻略をしていると、時々会話が発生してそれぞれ気ままな雑談をしてくれます。

夢魔それぞれの趣味嗜好やエロトークなど、バリエーションも豊富で、キャラの深掘りとしては面白い機能だと思いました。

ただ、発生がランダムな上に、一問一答形式であるため内容は薄く、もう少しまとまったキャラの深掘りイベントが欲しいと感じました。

3人のサキュバスにそれぞれサブイベントを用意し、彼女たちの内面を深く知れるシナリオを用意できれば、もっと彼女たちの魅力を引き出せるのではと感じました。

キュミュはエロトーク多めです。

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対策必須の即死攻撃がしんどい

本作でプレイヤーを最も悩ませているのはゲームの難しさでしょう。

ローグライクゲームということでドロップアイテムによって攻略の難易度が変わり、攻撃が外れる不運に悩まされるなどして、最初はなかなか迷宮を攻略できず何度もやり直しをさせられることになります。

その上、本作には理不尽と思ってしまうような状態異常や即死攻撃をしてくる敵が多く、訳も分からずこれまでの苦労が水の泡になってしまう事態が多発してしまいます。

状態異常への対策は必須です。

コツが分かればスムーズな攻略が可能なものの、分かるまでの道が険しく、トライ&エラーの繰り返しで相当な時間がかかってしまいました。

最初の迷宮さえ攻略できれば次は開放した夢魔を同行させて攻略できるので、とにかく最初の壁を超えるのが鬼門となる作品だと感じました。

仲間ではなく仲魔と書く遊び心よ・・・

ローグライクとしては面白い

理不尽は多いものの、ローグライクRPGとしては完成度が高い作品だと思います。

装備やスキルを充実させ、アイテムを適切に使って難所を乗り越えていくのはローグライクでは基本であり、攻め手が多い本作では運だけでないプレイヤーの実力が試されるゲーム性になっているため、やりこみ要素としては非常に深い作品です。

ただ、それがエロゲとしてはマイナスに働き、とにかくエロシーンが見たい変態には不評なのかもしれません。

誰でも攻略できるようにチート装備を用意するだけで解決する問題だと思うので、次回作ではそちらの用意もお願いしたいです。

エンディング後の難関迷宮は本当に難しいです。

Live2Dの高品質のアニメーション

エロシーンに関してはLive2Dでの滑らかなアニメーションと声優の演技が光り、非常にエロい仕上がりとなっています。

処女ながら真面目に頑張ってくれるアッシェ、赤ちゃん言葉で優しく応援しながら快楽に導くベラ、言葉責めで小ばかにしながらリードしてくれるキュミュ。

3人の持ち味が生かされていて、シーンの総数こそ少ないものの満足できるボリュームのエロさが詰まっていました。

しかし、逆レイプ担当がキュミュだけで、主人公とのセックスで夢魔の方も好意を抱いている描写が目立つため、女性上位よりも純愛が目立つ印象でした。

ここはサークルの性癖なので文句は言えないですが、私としては足コキや寸止めいじめといった女性上位なプレイが好きなので、サキュバスをもっとセックス強者として描いてほしかったです。

実は結構感じているベラさん。

エロシーンまでが遠すぎる

ゲームが難しくて先に進めないことにより、なかなかエロシーンまで辿り着けないのも本作の大きなマイナス要素となっております。

チュートリアルの後で1シーンだけ拝めるものの、次のエロシーンが迷宮攻略するまでお預けになるため、プレイヤーによっては3時間プレイしてもエロシーンを拝めない事態に陥ってしまうこともあるでしょう。

エロシーンはエロゲを楽しむモチベーションであるため、もう少し小出しにして迷宮攻略のモチベーションになるようにしてほしいです。

攻略前でもプチご褒美ならできるという設定はあるので、それを生かしてエロシーンの追加もあれば攻略にもやる気が出ると感じました。

М男「何度だって通いたいヘルス!!」

終わりに

以上で本作の総評を終わります。

エロシーンのクオリティは高いものの、レトロなローグライクゲームというシステムと難易度の問題で損をしている印象でした。

ゲームとしては面白く、非常にエロいので、エロだけを優先したプレイヤーへの配慮ができれば一気に化けるサークルだと感じました。

それでは最後に、ドSな巨乳サキュバスキュミュ様から一言!

ありがとうございました!

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